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GPUを使った物理ベースレンダリングはここまできた。NVIDIA,単体販売開始の「Iray」エンジンをアピール

2015年12月17日 14:31
 NVIDIAが最近,ゲーム開発者のための技術支援ブランド「GameWorks」を展開していることは,4Gamer読者なら知っている人も多いだろう。NVIDIA製GPUに最適化されすぎているなどの評判もあり,エンドユーザーの評価はそれほど高くなかったりもするが,事実としてGameWorksロゴバッジの躍るゲームタイトルの数は増えてきている。
 NVIDIAは,そんなGameWorksのグラフィックスおよび映像制作者向けバージョン的な存在である「DesignWorks」を,業務用GPUであるQuadro向けに展開しているのだが,2015年12月1日にDesignWorksのアップデートを行い,日本においてもその説明を行った。今回は,その内容を簡単にまとめてみよう。
 
 
NVIDIAがIrayプラグインの単体販売をスタート
 
Bob Pette氏(Vice President, Professional Solutions, NVIDIA)。NVIDIAがDesignWorksのようなプロ向けのソリューションを提供する理由は「(Quadro)ユーザーのワークフローを効率化し,生産性の向上につなげたいから」とのことだ
 トピックその1は,DesignWorksに含まれる物理ベースのリアルタイムレンダリングエンジン「Iray」(アイレイ)だ。NVIDIA本社でプロ向けグラフィックス部門を統括している副社長,Bob Pette(ボブ・ペティー)氏が説明を担当した。
 
 氏が担当するプロ向けグラフィックスは,2D/3Dの設計支援ツール(CAD,Computer Aided Design tools)を利用する製造業や,映画などに代表される映像制作,そしてGameWorksのカバー範囲であるゲーム開発など,その守備範囲が非常に広い。なので,DesignWorksが含む開発キット(Software Development Kit,以下 SDK)やコア技術も,下に示したとおり,バラエティに富んだものとなっている。